Webデータレポート

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Google Home と Amazon Echo を両方触ってみた感想

Google Home 日本語版、LINE WAVE が、2017-10-06に発売になりました。

またAmazonEchoが年内の発売という発表があり、いよいよスマートスピーカーが揃い踏みになります。

以下、Google Home(日本語版)とAmazon Echo(まだ英語版)を実際に触ってみた所感です。

スマホの周辺機器としてのGoogeと、単独の家電としてのAmazon

まず、Google Homeは、Google Homeというスマホアプリをスマホにインストールする必要があります。一方でAmazon Echoは初期設定は全てブラウザで可能です。PCのブラウザからも設定できるので、スマホアプリは必要ありません。

Google Homeのアプリは、Googleアカウントと連携するので、基本は普段スマホで使っているGoogleアカウントです。共有アカウントを試そうと思いましたが、共有アカウントをスマホに設定した時点でスマホの写真が吸い上がるかと思ってやめました。

パーソナル用途のGoogleとファミリー用途のAmazon

したがって、Google Homeは基本的に個人が使ってるGoogleアカウントと連携することが大前提です。AmazonにもGoogleアカウントと連携するGoogleカレンダー読み上げ機能もあるのですが、オプションのような役割ですね。Amazonも当然誰かしらのAmazonアカウントで設定することにはなるのですが、これといったプライバシー情報が端末と連動するルートはなさそうです。

地味に目覚ましとして使えるのがGoogleHome

Amazon Echoは、毎朝何時に目覚ましを鳴らすという機能がないのですが、GoogleHomeは目覚ましそのものの機能があります。寝室は寝たままで操作したいですから、寝室向きなのはGoogle Homeですね。

Google Home はYoutube連動が素晴らしい

正確には、ChromeCastと連動してYouTubeをテレビで再生しているだけなのですが、YouTubeが声だけで操作できるのは思ったよりも快適です。アーティスト名やコンテンツ名もきっちり認識してくれます。

「オッケーグーグル、世界の中心で愛を叫ぶをユーチューブでみせて」

などという、係り受けが破綻した文章も、ちゃんとタイトル部分だけ認識してて、テレビから再生してくます。クラウド音声認識ならではの機能なので、オフラインの家電には真似できません。

音楽はSpotifyでほぼ決まり

GoogleAmazonも、「○○をかけて」と言えば、音楽をかけてくれるのですが、音楽配信サービスと契約している必要があります。GoogleMusic、AmazonMusicが存在しますが、これだけのためにデバイスに依存した契約はためらわれます。そして、どちらもSpotifyは対応しているので、この場合Spotifyの有料プランを一つ持っておけば、どちらでも音楽を楽しめるでしょう。Spotifyは元々多くのデバイスと連動することを想定しているので、最強です。音楽のラインナップもオルゴールでごまかしたりせずに、ライブ音源などなんとかしてアーティストの声が入った音源を入手してくれています。

スピーカー&マイクの性能はAmazon Echo

Amazon Echoの方がスピーカーのクオリティとしては上です。サイズ・重量・価格ともに高いから当たり前ですが。音量を上げても音が割れないです。一つだけ、機能面での差があるとすると、AmazoEchoは、音量を上げても「アレクサ」の呼びかけをしっかりと認識してくれます。Google Homeは、スピーカーからの音が大きいと、こちらからの呼びかけの認識が落ちている印象です。

PCでSkype会議をしていたりすると、スピーカーからの音をマイクが拾ってしまってハウリングすることがあるかと思いますが、ハウリングしないスピーカーマイクはなかなかの値段をします。「己が出した音と他人が出した音を区別する」と言う機能はまだまだ重要です。

GoogleHomeへの呼びかけは「オッケーグーグル」でも「ねぇグーグル」でも可

Heyに相当する日本語は「ねぇ」のようでして、「ねぇグーグル」と呼びかけるようなのですが、既にスマホで使ってる「オッケーグーグル」も使えます。「ねぇ」は関西生まれにとっては女言葉なのでかなり抵抗があります。オッケーグーグルの選択肢があって何よりです。Amazonは元々「アレクサ」という名前そのものを呼べばいいので楽ですね。

Google Homeは認識効率は高いのに、発話がイマイチかも

「オッケーグーグル、トゥウェニーワンかけて」 『スポティファイで、ツーエヌイーイチを再生します』

「オッケーグーグル、フォーミニッツかけて」 『スポティファイで、よんみにっとを再生します』

と、聞き取れるには読みを知らないというのが不思議ポイントです。

Google Homeは基本的には、6つくらいのコマンド知っておけば十分楽しめる

以下のコマンドで、音と映像は一通り楽しめます。

  • ○○かけて(音楽再生)
  • ○○見せて(YouTube再生)
  • 音量上げて/下げて
  • 次(スキップ)
  • ストップ
  • この曲何?(これで曲名を教えてくれる)

AmazonEchoもほぼ同じ機能がありますので、このあたりはスマートスピーカー共通の機能でしょう。

電通、深層学習技術で視聴率を高精度に予測 予測業務の半減を目指す

電通は、深層学習(ディープラーニング)技術を活用したテレビ視聴率予測システム「SHAREST(β版)」を開発。今年12月までに実証実験を終了して、来年から本格運用に入る。テレビ視聴率の安定的な予測を自動で実現して、予測業務の半減と、最終的に広告効果の向上を目指す。SHARESTの開発は、2015年10月からデータアーティスト(東京都港区)と共同で進めてきた。SHARESTは、過去の視聴率データや番組ジャンル、出演者情報、インターネット上の閲覧傾向などのデータを教師データとして、深層学習アルゴリズムに学習させて放送前のテレビ視聴率を予測する学習モデル。電通は7月からSHARESTを活用して、関東地区で1週間内の放送枠の高精度な視聴率予測を実践する検証プロジェクトを実施している。

視聴率予測による広告最適化と広告運用自動化が実現することが期待できそうです。Twitter以外でどのwebデータを活用していくのか興味深いです。

電通、深層学習技術で視聴率を高精度に予測 予測業務の半減を目指す - 日経BigData

ホテル口コミ1億件を収集・分析し収益化、独トラスト・ユーをリクルートが買収

ホテル口コミ1億件を収集・分析し収益化、独トラスト・ユーをリクルートが買収 - 日経BigData

トラスト・ユーは、インターネットに公開されているデータを、集約と分析の2段階で価値化しているユニークなビジネスモデルを採っている。世界の250以上の旅行情報サイトのデータを、毎年1億件規模で収集し、ホテルごとに整理してダッシュボードで評価や口コミを可視化する。大規模な旅行サイトとはAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)でのデータ取得を契約し、データの量と質を担保している。

 

 Googleでホテルを検索した時に出てくる評価も、トラスト・ユーのデータを使っているとのこと。Googleがクロールデータをを外から仕入れているというのが面白い。

 

年間1億件というどれくらいかというと、一年間は3000万秒くらいなので、1秒あたり3件のデータを取得するという規模感。絶対に無理なボリュームではないのだけれど、どこに新しいデータが出てきてるかということをちゃんと把握するほうが大変。

上の記事では大手とはAPI提携をしているとのことですが、別途APIサーバを立てるよりも、既存のHTMLベースのインフラの方がCDN経由だったりして負荷に耐えやすい。なのでAPIではなく「連携用の画面」を追加で用意してもらうことが自社ではあります。

九大が電子教材で1年生全員の受講データ分析、教師による学習効果の違いが明白に

九大が電子教材で1年生全員の受講データ分析、教師による学習効果の違いが明白に - 日経BigData

 

九州大学は昨年から、電子教材を活用する講義の教師へのリアルタイムフィードバックを実施。講義の改善に取り組んでいる。今年度前半には、新1年生2700人、15クラスを対象にある必修科目の講義状況をリアルタイム把握。教師による学習効果の違いなどが一目瞭然となった。

私(前田)の母校ですが、このような取り組みにより教養学部の学習効果が上がるとともに、アクティブティーチングで生徒、教師双方のモティベーションアップも期待できそうです。25年前は紙とペンしかなかったですね、笑

ビッグデータでバイク窃盗を現行犯逮捕、京都府警が予測システムを導入で実績

日経ビッグデータより

business.nikkeibp.co.jp

京都府警察本部はビッグデータを活用した犯罪予測システムを昨年10月に導入し、半年で数件の検挙につなげる成果を上げているとのこと。

一見すると、「すわ!監視社会か!」って反応をしそうだけど、実際には個人を追いかけるのではなく、過去の犯罪の「時間」「エリア」を丹念に集計しているだけ。

それでも、犯罪が発生しやすい時間×エリアは傾向がでるので、パトロールのリソース配分という意思決定にはめちゃくちゃ役に立つ。一種のエリアマーケティング

さらに、分析エンジンには、機械学習やAIは用いてないというのも特徴的。

京都府警は今回、NEC立命館大学と共同で開発した。分析エンジンには機械学習人工知能(AI)の要素を入れていない。それぞれの犯罪について過去データから、人が予測ロジックを作り込んでいる。「現時点ではどのようなロジックで予測結果を出しているのかについてブラックボックス化したくないと考えている」(岡本所長補佐)。

ブラックボックス化したくないから」というのが非常に示唆深いし、機械学習の特徴を分かってる。

KDDIやオムロンがデータ流通事業に参入、データ取引市場は情報連携を巡り議論

KDDIオムロンがデータ流通事業に参入、データ取引市場は情報連携を巡り議論

http://business.nikkeibp.co.jp/atclbdt/15/258675/060200053/

日経ビッグデータより
 

データ販売サービスやデータ取引市場など、企業がビッグデータを入手する手段が多様化している。一方で、データ取引市場を巡っては、事業者間でサービスモデルを巡る議論が巻き起こっている。携携帯電話事業者で先陣を切って、データ販売サービスを始めたのはKDDIである。「KDDI IoTクラウド ~データマーケット~」を6月中旬から提供する。KDDIは「様々な産業にIoTサービスを提供してきたので、価値を出すにはどのデータをどのように分析をすればいいのかのノウハウを蓄積している」と説明する。

データマーケットプレイスが今後、様々な業界で立ちあがりそうです。通信、IoTなどのプレイヤーは当然として、インターネット事業者もデータの取得、販売にフォーカスいていく企業が増えてきそうです。

Amazon Alexa 、Amazon Echo、スマートスピーカーまとめ

スマートスピーカーとは

スマートスピーカーという領域がもりあがっています。日本ではまだ発売されていませんが、北米をはじめとする国では、Amazon Echoというスマートスピーカーが結構な台数販売されています。自社でのスマートスピーカーのR&Dがだいぶ進んだので中間報告。

Amazon EchoとAlexaの関係

Amazon Echoとは、Amazonが販売しているハードウェアのことで、Alexaとはその裏のプラットフォームを指します。なので、Amazon Alexa 対応のハードウェアはAmazon以外も販売できます。

前回のCESでは、家電メーカーがこぞってAlexa対応を発表していました。 http://scrum.vc/ja/2017/01/09/ces-2017/

Amazon Alexaなどの音声プラットフォームのことは「ボイスアシスタント」と呼ばれていたりします。ちょっとGoogleアシスタントに引っ張られている感ありますが、Amazon Echoを使ってる限りアシスタントという用途はちょっと違和感あります。「秘書感」はあんまりないです。

Amazon Alexaの競合に相当するもの

この辺を抑えておけば大丈夫かと思います。

Amazon Alexaにはスキルマーケットがある

Alexaはサードパーティがアプリを作るマーケットがあります。そのアプリを「スキル」と呼びます。そしてスキルストアがあります。 https://www.amazon.com/alexa-skills/b/ref=topnav_storetab_a2s?ie=UTF8&node=13727921011 ストアがあるということは、そこにランキングがあり、そこに新着があるということです。久しぶりですねこの響き。

ただ、今のところ無料アプリしかおいてないようです。無料か有料かのフラグがあるのでそのうち有料もあるのではないかと思います。

スキルの区分

スキルには3種類の区分があります。

flash briefing

ニュースを読み上げるだけのスキルです。What’s in the news? って聞くと、アレクサは今日のニュースを読み上げてくれますが、その際にインストールしたFlash Briefingスキルを上から順に読んでくれます。テキストをそのままAlexaに読ませてもいいのですが、独自に作ったmp3を流すことも可能です。コントロールは予め決められた枠内のみで機能します。

smart home

Alexa対応の家電を操作するスキルです。有名どころとしてはフィリップスのHueですね。 http://www2.meethue.com/en-us/friends-of-hue/amazon-alexa/ 他にも、IKEAが家電をAlexa(他音声アシスタント)対応するとのことです。 http://japanese.engadget.com/2017/05/24/ikea-tradfri-siri-alexa-google/

custom skill

IT業界の人達が一番興味があるのはこのカスタムスキルではないでしょうか。プログラマブルなのはこのカスタムスキルだけです。ユーザの音声をテキストに変換するのはAlexa側がやってくれるので、プログラマは音声を直接扱う必要はありません。簡単なスキルであれば、テキストを返すとAlexaが読み上げてくれます。チャットBOTを作るような開発ですね。

チャットbotと決定的に違うのは、URLを送りつけたり選択メニューを出せないということですが、URLを送りつけるチャットBOTはその時点で負けだと思っています(個人的の感想)。

まだまだR&Dフェーズですが、弊社ではスキルを複数作ってみております。コツや制限はいろいろありますが、「声と耳だけでコントロール」ってのはかなり便利です。殆どの対人コミュニケーションは会話です。

カスタムスキルは、ユーザ毎のプライベート領域もあるので、個人設定を保持することが可能です。ECサイトの認証トークンを保持しておけば、「○○買って」と言うだけで、配達するスキルは開発可能です。スクレイピングでやっちゃえばEC側に手を入れずにすぐにアレクサ対応可能です。

Amazon Echo単体の魅力

どこからでも聞けるマイク

どこからでも聞けなくちゃだめです。PCやスマホはあえて「前面の音のみ拾う」ことに特化ていました。マイクは7個ついています。 https://japan.cnet.com/article/35099774/

うるさくても拾えるマイク

スマートスピーカー自体が、スピーカーとマイクが接しています。大きめに音楽がなってる時でも、こちらの命令を受け取ってくれます。不思議でしかたないけど、絶対必要な機能です。

低価格

北米では180ドルで売られています。2万円くらい。大人が買う新しいインターネット端末としては安い。「いい音のBluetoothスピーカー」とみても安い。リビングと寝室に複数台買ってもいいですね。複数台のEchoがあっても、片方しか反応しないという賢さもあります。

Spotifyとの相性がいい

スピーカーですから当然音楽との相性はいいです。AlexaをSpotify のアカウントと連携しておくと、「play dirty work」って言うだけで、ブルゾンちえみのBGMが流れてきます。「play songos by babymetal」って言うとベビーメタルの曲がずらーっと流れてきます。「next(次)」「louder (もっと大きく)」「what’s plaing?(今の曲何?)」くらいのコマンドだけで、音楽は一通り楽しめます。

Spotify自体が音楽聞き放題では老舗で堅実なので、他の聴き放題とちがって「オルゴールバージョン」とかでごまかしてないのがめちゃくちゃありがたいですね。

iPodiTunes(実際にはgnutella)が音楽の聞き方を変えたみたいに、Amazon EchoとSpotifyの組み合わせは、一日の過ごし方を変えそうです。

一度でも声だけで音楽を操作することを経験すると曲送りで手を使うことが面倒に感じます。